「どれくらい費用がかかるんだろう?」
「どうやってお金を借りたら、良いんだろう?」
など、いろんな不安があると思います。
そこで、ここでは開業資金について考えてみたいと思います。
1、お金っていくら必要
開業を考えている方から「お金がどれくらいあれば足りますか?」と、よく質問されます。ですが、この質問がなかなかお答えしづらいのです。
・業態
・立地条件
・お店の大きさ
・スケルトンor居抜き
・外装、内装のこだわり
などなど、様々な要因で必要な資金が大きく異なってしまうからです。
ただ、一応の目安としては、ある程度の大きさのお店を作ろうと考えたら、800~1,500万円程度は、開業資金としてかかるとお考えいただいたほうが良いと思います。
2.どうやってお金を準備するの?
開業資金は、出来るだけ自己資金で用意して頂くのが望ましいです。そのため、開業の夢に向かって、出来るだけ頑張ってお金を貯めておきましょう。
しかし、現実的には全額を自己負担するのは難しいと思います。
そこで、次に考えられる方法としては、他から借りるという方法になります。
方法としては、大きく分けて・・・
①両親・親戚・友人から借りる
②銀行から借りる
の2種類になります。
では、それぞれのメリット・デメリットを見ておきましょう。
①両親・親戚・友人から借りる
自己資金で足りない場合は、まずこの選択肢を考えてみましょう。
このような場合ですと、ご両親から協力してもらい、資金的な援助を受けているケースが多いようです。
○メリット
・利子がつかない
・返済のスケジュールを融通してもらえる
○デメリット
・もし事業が失敗してしまうと、返済が出来ずに相手に迷惑をかけてしまう
・人間関係に支障が生じてしまう可能性がある
②銀行から借りる
自己資金で足りない場合、実際は親などに迷惑を掛けたくないので、銀行から借りていますという選択肢が多いと思います。
○メリット
・他人に迷惑をかけずに借りられる
・借りるための準備で事業計画がブラッシュアップされる
○デメリット
・利子が発生する
・原則として返済のスケジュールを変更できない
そのような銀行からの借り方にも2種類あります。
ⅰ:日本政策金融公庫
創業する際に最もお世話になる銀行です。
多くの方が、この銀行の融資を受け て開業されています。
例:新創業融資制度(日本政策金融公庫) http://www.jfc.go.jp/n/finance/search/04_shinsogyo_m.html
ⅱ:地域の行政機関の制度融資
こちらは、地域の行政機関が地域経済の活性化のために、創業を支援している制度を活用するものです。
ある程度の経営指導を受ければ、金融機関から融資を受けた際に、金利の一部などを行政が負担してくれる制度です。
例:創業資金融資あっせん制度(西東京市)
http://www.nishitokyo-sougyou.net/loan/
3.そんな開業資金を安くするためには?
開業時にあまりお金をかけないようにすることは、とても大切です。そのため、下記の点を意識して、開業資金が少しでもかからないようにしましょう。
①居抜き物件の活用
お店を探す際は、まずは居抜き物件を探すようにしましょう。
居抜き物件とは、以前に飲食店を経営した店舗の設備が残ったままの物件のことを言います。
このように基礎的な工事が終わっている物件ですと、工事費用を大幅に削減することが出来ます。
ただ、居抜き物件と言っても、その状況は物件ごとにかなり異なりますので、しっかりと確認してください。
詳しくは、「地域・物件の選び方」のページをご覧ください。
http://www.izakaya-open.com/chiiki/
②自分で出来ることは自分でやる
それと、開業までの間はある程度は時間が取れると思います。
ぜひ、自分で出来ることは自分でやり、工事費用の削減に努めてほしいと思います。
個人店の方は、ペンキ塗やテーブルづくりなどをご自身でやられている方が、とても多くいます。
お店への愛着も高まりますし、とてもお勧めです。 ぜひ、挑戦してほしいと思います。